ロゼワインとは?ロゼワインの魅力と相性の良い料理についても解説

ロゼワイン

ロゼワインのロゼとはローズ、すなわちバラのこと。バラのように美しい色をし、華やかな香りを漂わせるのがロゼワインです。それが今、本場フランスをはじめとするヨーロッパやアメリカを中心に、消費量を伸ばし続けているといいます。

なぜなのでしょうか?

ここ日本ではまだ大きな盛り上がりにはなっていませんが、いずれ欧米のような楽しみ方が流行するのではと予想されています。そうなる前にロゼワインについて、近年人気となっている理由や作り方、楽しみ方などを予習しておきましょう。

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赤と白の中間に収まらない個性が魅力

ロゼワイン

ロゼワインは、ご存知のように赤と白の中間の色をしたワインです。味わいは、ベリーやチェリーのような華やかな香りが特徴で、赤ワインほどではないにせよかすかな渋みを感じさせながらも白ワインのようにスムーズ。飲む人や場所、状況を選ばないオールラウンダーといった感じです。

しかし、シャンパンなどの一部例外を除き、一般的なワインではあまり高価なものが存在しないせいもあり、どこか中途半端なワインとして長い間扱われていたように思います。

それが近年、このオールラウンダー的特徴により人気を集めているのですから、面白いものです。赤ワインや白ワインは、ある程度きちんと飲まなければならないようなイメージがありますが、ロゼワインはそんな束縛を感じさせないのも理由の一つでしょう。

この自由さがロゼワインの魅力です。

以下3つのポイントで詳しく説明したいと思います。

味わいの広さ

赤ワインには肉料理、白ワインには魚料理が合うとされています。これらに対して、ロゼワインは肉料理にも魚料理にも合わせられる懐の広さがあります。

つまり、この料理にはこのワインというような気を使わなくても、とりあえずロゼワインを選んでおけば、おおよそどのような料理にも合うということです。

ロゼワインの魅力の一つは、難しいことを考えなくてもワインを楽しめるこの気楽さです。難しいものを敬遠しがちな昨今の風潮の中では、ロゼワイン味わいの広さが選ばれる理由となっているのでしょう。

見た目の美しさ

ロゼワインの最大の魅力は、なんといっても色の美しさでしょう。

まるで桜の花びらのような淡いピンクから、赤ワインと区別がつかないほどの深みを帯びた鮮紅色まで、ひとくくりにしてしまうのが暴挙と思えるほどのバリエーションを持っています。

見ているだけで心が弾んだり、妖艶な色味に吸い込まれたり、見る楽しみは赤ワイン、白ワインともにかないません。

最近は、インスタをはじめとする様々なSNSで、自らの生活の一部を投稿するのが当たり前となっています。そこには「映える写真」を撮りたいというニーズが発生します。

これに応えられるアルコール飲料ということで、ロゼワインの見た目の美しさが注目されたのではないでしょうか。

カジュアルさ

少し堅苦しさを感じる赤ワインや白ワインに比べ、ロゼワインはそのようなイメージを感じさせません。

高級ワインがないからこその自由さ、カジュアルさを持っています。合わせる料理や飲み方、飲むシチュエーションなどで、好きにしていいという軽やかさを感じさせます。

ワインと料理のペアリングを考えたくない時や気楽にワインを楽しみたい時、パーティーやバーベキュー、バカンスでワイワイ楽しくやろうという時などに、自然に選びたくなるのがロゼワインなのでしょう。

ロゼワインの美しい色はどう出すのか?

ロゼワインとオープナー

ロゼワインの色は、赤ワインと区別がつかないものから白ワインに近いものまでとても幅広くなっています。

どのようにしてあの美しい色を出しているのでしょうか?

4つある主要な製法について説明いたします。

セニエ法

血抜き法とも呼ばれる製法です。赤ワインと同じように、黒ブドウを皮ごと発酵させた後、果皮から色が少し出てロゼ色になったところでワインと果皮を分ける作り方です。

ロゼワインの最も一般的な製法とされていて、色の濃いロゼワインのほとんどがこの製法で作られています。

直接圧搾法

こちらは白ワインの作り方と同じです。ただし、使うのは黒ブドウ。最初に、果皮から色が出るように強めに絞り、果汁だけを取り出します。このうっすらとピンク色をした果汁を発酵させる作り方です。

淡い色合いのロゼワインの多くは、この製法によります。フランスのプロヴァンス地方で一般的な製法です。

ロートリング

黒ブドウと白ブドウを最初に混ぜておいてから、赤ワインの作り方と同じように皮ごと発酵させます。黒ブドウと白ブドウの割合や途中のワインと果皮を分けるタイミングなどで、色の濃さを調整しています。

ドイツで多く用いられる製法です。

ブレンド法

最もシンプルな作り方で、白ワインに赤ワインを少し混ぜて作ります。

この作り方は伝統的なロゼワインの作り方ではないとされていて、シャンパンでは認められているものの、EU内では基本的に禁止されています。

ロゼワインをおいしく飲むには?

赤ワインと白ワインの中間とはいえ、飲み方に関しては白ワインに近いと思っていただいてよいでしょう。

もちろん、味わいの幅が広いので、赤みが強いものはより赤ワインに近く、淡い色のものは白ワインに近くなりますが、ほとんどのロゼワインは白ワインと同じように扱って構いません。

ですから、グラスは白ワインを飲む時に使うようなやや小ぶりのもので結構です。適温とされているのが8~13℃くらい。色が濃いものは高め、薄いものは低めにするとよいでしょう。

しかし、近年ロゼワインが流行しているのは、このような一般的な飲み方以外での飲まれ方をしているところにも理由があります。その飲まれ方とは、オンザロックやソーダ割りなど。また、ニューヨークではフローズンカクテルにするのも流行っているようです。

これまでのワインの固定化されたパターンとは違う、カジュアルさがロゼワインの魅力ですから、いろいろな飲み方で気軽に楽しんでよいのではないでしょうか。

ロゼワインと料理の相性

トマト煮込み料理

すでに述べていますが、ロゼワインは合わせる料理をあまり選ばない手軽さが魅力です。肉料理にも魚料理にも合わせられます。とはいえロゼワインは幅が広いので、肉料理には濃い色のものを魚料理には淡い色のものを合わせるとより相性は良くなる、と覚えておくとよいでしょう。

逆に、濃い色のロゼワインに魚料理に合わせたいのであれば味付けをしっかり目にして、塩コショウだけのシンプルなものよりトマト煮などにするとより合います。

また、淡い色のロゼワインと肉料理であればシンプルな味わいにして、濃いソースを使わず塩コショウだけやクリーム煮などにするとよいでしょう。

まとめ

近年流行のきざしを見せているロゼワイン。綺麗な色とポップなイメージが好まれているのに加えて、カジュアルに楽しめる点やいろいろな料理に合わせやすいといった、実用的な面でも選ばれているようです。

これまで、ワインの中では脇役のように扱われ目立たなかったロゼワイン。いろいろなシチュエーションで自由な飲み方をして、もっと楽しんでください。

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